はじめに
前回の記事では、私が登録したASP3社について紹介しました。その中でも特に注目しているのが、転職系案件に強いアクセストレードです。では、なぜ転職ジャンルに挑戦していきたいのか。
私は社会人になってから、これまでに何度も転職を経験してきました。
人材派遣会社での営業(派遣コーディネーター)をはじめ、ゆうパックの個配業務、イベント会場設営のスポット業務、タクシー会社のコールセンター、タクシードライバー、そして現在の製造派遣まで、さまざまな仕事を経験してきました。
正直なところ、副業ブログを始めたきっかけは立派なものではありません。
「このまま今の働き方を続けていて大丈夫だろうか」
そんな漠然とした不安が出発点でした。
当時の私は、転職で悩む人の力になりたいとか、キャリアについて発信したいといった明確な目的を持っていたわけではありません。
副業で収入を増やしたい。その思いの方が強かったと思います。
しかし、ブログを始めて記事を書きながら、
「自分の経験を活かせるジャンルは何だろう?」
と考えるようになりました。
そこで思い浮かんだのが、人材派遣会社で働いた経験と、転職活動で転職エージェントを利用した経験です。
そして何より、これまで何度も転職を繰り返し、将来の働き方やキャリアについて悩み続けてきた自分自身の経験でした。
もちろん、転職ジャンルには私より詳しい方や実績のある方がたくさんいます。
それでも、自分自身が悩み、迷い、失敗してきた経験には少しだけ価値があるかもしれない。
そう考え、私は転職ジャンルをブログの軸として挑戦していくことにしました。
今回は、その中でも私に大きな影響を与えた「人材派遣コーディネーター時代の経験」と、「転職エージェントを利用した際に感じた挫折」についてお話ししたいと思います。
人材派遣コーディネーター時代の経験
私が最初に転職や働き方について深く考えるようになったきっかけの一つが、人材派遣会社で派遣コーディネーターとして働いていた時の経験です。
仕事内容は幅広く、応募者の面接・登録対応から始まり、希望条件に合った仕事の紹介、職場見学への同行、入社手続き、その後のスタッフフォローまで担当していました。
また、派遣スタッフだけでなく企業側への対応も重要な仕事でした。
既存企業への訪問や営業活動を行い、時給アップや追加受注の交渉を行うほか、新規取引先の開拓のためにテレアポを行うこともありました。
一言で派遣コーディネーターと言っても、「仕事を探している人」と「人材を探している企業」の両方を支える仕事だったと思います。
当時の会社では毎月の目標が設定されており、その達成状況によってインセンティブが支給される仕組みでした。
例えば、
・担当スタッフを毎月純増2名以上増やす
・新規取引企業を1社獲得する
・一定数以上の架電やアポイントを獲得する
といった目標がありました。
担当スタッフが退職した場合は、その分も補わなければならないため、単純に2名増やせば良いわけではありません。
例えば1名退職した月であれば、純増2名を達成するために合計3名の新規スタッフを確保する必要があります。
目標を達成すれば給与に反映されるため、やりがいもありましたが、その分プレッシャーも大きい仕事でした。
私が大切にしていたこと
私は、新規企業への営業も大切ですが、それ以上に既存企業や担当スタッフとの信頼関係の構築を大切にしていました。
企業へ足繁く通い、人材に関する悩みや課題を聞きながら一緒に解決策を考える。
また、スタッフが長く安心して働けるよう、不安や悩みをヒアリングし、必要に応じて企業へ改善をお願いする。
企業とスタッフの間に立ち、双方にとって良い関係を築くことが私の役割だと考えていました。
そのため、担当スタッフから相談の連絡があった際には、休憩時間や仕事終わりに直接会って話を聞くことも少なくありませんでした。
実際にスタッフとコミュニケーションを取る中で、多くの悩みや不安を耳にしました。
・仕事をなかなか覚えられず、次回の契約更新をしてもらえるか不安
・このまま派遣社員を続けていて将来は大丈夫なのだろうか
・収入を増やすために副業を始めるべきか悩んでいる
悩みの内容は人それぞれでしたが、共通していたのは将来に対する不安でした。
現在の収入への不満、契約更新が保証されない働き方への不安、キャリアアップの難しさ。
派遣社員という働き方に対して、漠然とした焦りを抱えている方が多かったように思います。
そして、そうしたスタッフの悩みや不安と向き合ううちに、私自身も将来のキャリアについて真剣に考えるようになっていきました。
とはいえ私は、新規営業も取れていないわけではありませんでしたし、自身の仕事との向き合い方に間違いはないと感じて働けていました。このまま人材業界でキャリアを積んでいくのだろうと疑いもありませんでした。
上司との対立、そして退職へ
私が大切にしていたのは、既存企業や担当スタッフとの信頼関係でした。
一方で、上司が重視していたのは新規開拓です。
もちろん営業会社である以上、新規顧客の獲得が重要なのは理解していました。
しかし、私の考えは少し違いました。
既に取引のある企業との関係を深め、担当スタッフの定着率を上げる。
その結果として追加受注や紹介につながれば、より安定した成果につながると考えていたのです。
実際に、既存企業から追加受注をいただいたり、新しい取引先を紹介していただいたこともありました。
私自身、そのやり方に一定の手応えを感じていました。
しかし、上司の考え方とは少しずつズレが大きくなっていきました。
スタッフ対応に時間を使う私に対して、
「それくらい電話で済ませればいい」
「もっと新規営業に時間を使ってくれ」
と言われることが増えていったのです。
そして最終的には、日々の行動管理が細かく行われるようになりました。
その結果、私は新規営業を中心とした働き方へ切り替えることになります。
確かに新規受注は増えました。
数字だけ見れば成果は出ていたと思います。
しかしその一方で、これまで大切にしてきた担当スタッフとの距離は少しずつ離れていきました。
退職者も増え、関係を築いてきた企業の中には他社へ切り替えるところも出てきました。
私には、自分が積み上げてきたものが少しずつ崩れていくように感じられました。
そしてある日、
「新規開拓をしても既存管理ができていないなら意味がない」
という言葉を受けた時、私は限界を迎えました。
今振り返れば、上司と私のどちらが正しかったという話ではなかったのかもしれません。
ただ、仕事に対する考え方や大切にしている価値観が大きく違っていたのだと思います。
しかし当時の私は、その違いを受け止められるほど余裕がありませんでした。
その場で涙が止まらなくなり、人と接すること自体が怖くなりました。
やがて出社することができなくなり、自ら退職届を提出しました。
こうして、人材業界でキャリアを積んでいこうと考えていた私の最初の挑戦は終わりを迎えることになりました。
転職エージェントを利用で感じた挫折
退職後しばらくは何も考えられず、自宅でゲームをして過ごしていました。
人材派遣コーディネーターとして勤務した期間は5年。
退職したものの、何がしたいのか、これから何をすれば良いのかも分からない日々でした。
ただ、生きていくためにはお金が必要です。
その後、配達、イベント設営、コールセンター、タクシードライバーなど様々な仕事に挑戦しましたが、どれも長く続けることができませんでした。
タクシードライバーを退職した後、
「このままではいけない」
そう思い、32歳で転職エージェントに登録しました。
人材業界で働いた経験もあり、転職市場や採用の仕組みについてはある程度理解しているつもりでした。
正直なところ、
「これまでの経験をしっかり伝えれば、すぐに仕事は決まるだろう」
そう考えていました。
しかし、過去の経験から営業職に対して強い苦手意識があり、営業職を除外して転職活動を進めていました。
現実は想像以上に厳しいものでした。
未経験の業界を希望していた私に対し、担当者の方は何とか力になろうと懸命に求人を探してくれました。
それでも30代ともなると企業は即戦力を求めます。
未経験から新しいキャリアを積み上げていくことは決して簡単ではありませんでした。
応募しても書類選考で落ちることがありましたし、面接まで進んでも不採用になることがほとんどでした。
特に苦しかったのは、
「新しいことに挑戦したい」
という気持ちはあるものの、
「どうしてもやりたい仕事」
が見つかっていなかったことです。
「自分のやってきたことは異業種では価値がないのだろうか」
「年齢的に厳しいのだろうか」
そんな不安を抱えながら転職活動を続けていました。
最終的に1社から内定をいただくことができました。
しかし、
「本当にこの会社の期待に応えられるのだろうか」
「これは自分が本当にやりたい仕事なのだろうか」
何度も自問自答した結果、担当者の方と企業の方へ謝罪し、内定を辞退する決断をしました。
今振り返ると、この転職活動の経験は私にとって大きな転機だったと思います。
それまで私は求職者をサポートする立場でしたが、初めて自分自身が転職に悩み、不安や焦りを抱える側になりました。
だからこそ、転職を考える人の気持ちを以前よりも深く理解できるようになったと感じています。
今でもエージェントの担当者の方には感謝をしています。
内定辞退を決断した際にふと思い出したのが、コーディネーター時代に出会った派遣スタッフの方々でした。
派遣という働き方を選ぶ方の中には、
「やりたいことが分からない」
「とりあえず働きながら考えたい」
という方が少なくありません。
そして、その姿は当時の私自身と重なっていました。
私は派遣社員として働きながら、自分の将来について改めて考え直してみようと思いました。
そうして登録したのが現在の派遣会社であり、今の職場です。
転職は人生を左右する大きな決断です。
だからこそ私は、転職を考えている人や将来に悩んでいる人に向けて、自分自身の経験も交えながら情報を発信していきたいと思っています。
まとめ
人材業界で働いた経験、転職活動で挫折した経験、そして現在も派遣社員として働いている経験。
そのすべてがあるからこそ、机上の空論ではなく、実体験を交えながら読者に寄り添った情報発信ができるのではないかと思っています。
これが、私が転職ジャンルに挑戦しようと思った理由です。
このブログでは、転職や派遣という働き方について、成功談だけでなく失敗談も含めて正直に発信していきます。
同じように将来や働き方に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回は、派遣社員として実際に働いて感じたメリット・デメリットを、元派遣コーディネーターの視点も交えながら本音でお話ししたいと思います。

