はじめに
派遣社員として働いていると、
「もう辞めたい…」
と感じる瞬間はありませんか?
実は私自身、現在は製造業の派遣社員として働いていますが、過去には人材派遣会社でコーディネーターとして勤務し、多くの派遣スタッフの相談を受けてきました。
その中で感じたのは、「辞めたい」と思う理由には共通点があるということです。
人間関係に悩んだり、仕事内容が聞いていた話と違ったり、将来への不安を感じたり…。
もちろん理由は人それぞれですが、多くの方が似たような悩みを抱えながら働いています。
また、「辞めたいと思うなんて自分が弱いのではないか」と悩む方もいますが、決してそんなことはありません。私がこれまで関わってきた派遣スタッフの中にも、真面目で責任感が強く、一生懸命に働いている方ほど悩みを抱え込んでしまうケースが多くありました。今この記事を読んでいるあなたが「辞めたいと感じているのであれば、まずは自分を責めないでください。
その気持ちには、必ず何かしらの理由があります。
実際に私も派遣社員として働く中で辞めたいと感じたことがありますし、コーディネーター時代にも多くの退職相談を受けてきました。
そこで今回は、元派遣コーディネーターであり現役派遣社員でもある私が、これまで見てきた経験をもとに「派遣社員が辞めたくなる理由5選」をお話しします。
もし今まさに辞めたいと感じている方は、自分の状況と照らし合わせながら読んでみてください。
① 人間関係
私が派遣コーディネーターとして相談を受けてきた中で、最も多かった退職理由が人間関係でした。
現場の担当者と合わない、派遣社員だからと扱いが雑に感じる、同じ派遣社員との関係に悩むなど、内容はさまざまです。
これは派遣社員に限った話ではありませんが、仕事を長く続ける上では、人間関係は大きな影響を与えます。
特に大手企業ほど社員や派遣社員の人数が多く、人の入れ替わりも少なくありません。派遣社員は契約満了や途中退職などで入れ替わることも多いため、そのたびに新しい人間関係を築かなければなりません。「この人少し苦手だな」と感じる方と関わる機会も少なからず出てきます。人によっては、そのコミュニケーション自体が大きなストレスとなり、次第に仕事へ行くことが億劫になってしまいます。
また、現場の社員からの言葉や態度に強いストレスを感じる方もいます。
派遣社員として働いていることに対して、少なからず劣等感を抱えている方もいます。強い口調で指導されたり、自分だけ対応が違うと感じたりすると、「自分は必要とされていないのではないか」「派遣社員だから扱いが違うんだ」と深く悩んでしまうことがあります。
真面目で責任感の強い方ほど、一人で抱え込みやすい印象があります。もし現場で強いストレスを感じているのであれば、まずは派遣会社の担当者へ相談してみてください。できる限り状況が改善に向かうように担当者が現場に働きかけます。
「現場に伝えてほしいわけではないけれど、話だけ聞いてほしい」
そんな相談でも構いません。
悩みを言葉にして誰かに聞いてもらうだけで、気持ちが整理され、少し楽になることもあります。
② 仕事内容が聞いていた内容と違う
「聞いていた仕事内容と実際の仕事内容が違う」
これも退職理由として少なくありません。
例えば、
- 重い物はフォークリフトやクレーンで運ぶと聞いていたのに、実際には手作業で運んでいる
- 電話対応はないと聞いていたのに、日常的に電話対応を任されている
- 単純作業だと聞いていたのに、複雑な業務を求められている
などです。
私がコーディネーターとして働いていた頃も、「聞いていた話と違う」という相談はよくありました。
もちろん、業務を進める中でそれに付随した作業の追加が発生することはあります。しかし、事前に説明された内容とかけ離れた業務を行わせることは問題です。
そのような場合は我慢せず、早めに派遣会社の担当者へ相談してください。
「自分だけがわがままを言っているのではないか」と悩む方もいますが、契約時に説明された内容と実際の業務内容に大きな違いがあるのであれば、確認してもらう正当な権利があります。
一人で抱え込まず、まずは担当者へ状況を伝えてみましょう。
③ 定期的に契約更新がある
派遣社員は一般的に2~3カ月ごとに契約更新があります。
つまり、定期的に「このまま今の職場で働き続けるのか」を考える機会があるということです。
正社員の場合は、特に大きなきっかけがなければ働き続けることが多いですが、派遣社員は契約更新のたびに自身の働き方や将来について見つめ直す方が少なくありません。
実際に、
- 次の契約更新で別の職場へ移りたい
- 給料の良い仕事を探したい
- 正社員を目指して転職活動を始めたい
と考え、退職を決断する方も多く見てきました。
また、「正社員を目指したいので契約更新を希望しません」と伝えたことがきっかけで、派遣先企業から直接雇用の打診を受けるケースもあります。
普段の働きぶりが評価され、
「うちで正社員として働きませんか?」
と声をかけられるのです。
これは決して珍しい話ではありません。
私がコーディネーターとして働いていた頃も、契約更新の面談をきっかけに直接雇用へ進み、雇用の安定に繋がったスタッフを何人も見てきました。
契約更新は不安に感じることもありますが、自分のキャリアや働き方を見つめ直す良い機会でもあります。
契約更新に不安を感じている方は、こちらの記事も参考にしてください。
派遣社員で契約更新されやすい人・されにくい人 | 派遣社員Yuukiのキャリアロード
④ 賞与がないこと
派遣社員が退職を考える理由として、賞与の存在も大きいと感じています。
現在は「同一労働同一賃金」の考え方から、多くの派遣会社で賞与相当分を時給に上乗せして支払う方式が取られています。
そのため、正社員のように年に2回まとまった賞与が支給されることはほとんどありません。
もちろん制度としては時給に反映されているのですが、実際に働いていると気持ちの面では別です。
6月や12月になると、SNSやテレビニュースで
「賞与が○ヶ月分だった」
「ボーナスで旅行に行く」
といった話題を目にする機会が増えます。
そのたびに、
「やっぱり正社員が羨ましい」
と感じる方は少なくありません。
実際に私自身もそう感じることがありますし、コーディネーター時代にも
「賞与の話を聞くと正社員になりたくなる」
という相談を何度も受けてきました。
派遣社員でも時給交渉による昇給はありますし、働き方によっては正社員より高い月収を得られるケースもあります。
しかし、まとまった賞与が支給される安心感や達成感は大きく、それを理由に転職や正社員を目指す方は少なくありません。
少し生々しい話ではありますが、現実として非常に多い退職理由の一つだと感じています。
⑤ 将来への不安
「このまま派遣社員を続けていていいのだろうか」
これは多くの派遣社員が一度は抱える悩みです。
今の仕事に大きな不満があるわけではない。
人間関係が悪いわけでもない。
それでも、
- 将来が見えない
- 年齢を重ねることに不安を感じる
- このままではやり直しが難しくなるのではないか
と考え、退職を決断する方は少なくありません。
実際に私がコーディネーターとして働いていた頃も、「一度自分の将来を見つめ直したい」という理由で退職する方がいました。
ただ、その後の転職活動が思うように進まず、しばらくして
「何か仕事はありませんか?」
と再び連絡をいただくことも少なくありませんでした。
だからこそ私は、勢いで退職する前に、まずは働きながら将来について考えることをおすすめします。
派遣社員は有給休暇を活用しながら転職活動を進めやすい働き方です。
転職活動がうまくいけば、次回の契約更新をせずに新しい職場へ進めば良いでしょう。
もし希望する転職先が見つからなかったとしても、今の職場で直接雇用を目指したり、直接雇用の実績がある職場へ移ったりする選択肢もあります。
派遣会社の担当者も、単に仕事を紹介するだけではなく、スタッフの雇用の安定を支える存在です。
一人で抱え込まず、まずは担当者へ相談してみてください。
将来への不安を感じることは決して悪いことではありませんし、現在私も派遣社員として働く立場として痛いほどその不安はわかります。ネガティブなことでもなく、むしろ現状に向き合い、自分の人生について真剣に考えている証拠だと私は思います。
その不安をきっかけに、自身の将来に向けて動き出した人だけに掴み取れる未来があると私は信じています。
まとめ
派遣社員として働いていると、自身の立場や将来について悩むことは決して珍しいことではありません。
今の職場が辛くて辞めたいという方もいれば、将来のためにキャリアアップをしたいと考え、退職を決断する方もいます。
私は、派遣社員として働き続けることが正解とも不正解とも思っていませんし、正社員を選ぶことが全員にとってプラスに働くとも思いません。
大切なのは、周りにどう思われるかではなく、自分が納得できる働き方を選べているかということです。
仕事で悩んだ時は一人で抱え込まず、まずは派遣会社の担当者へ相談してみてください。
ですが、相談しても何も改善されず、心身ともに辛い状態が続いているのであれば、その職場から離れるという選択も決して間違いではありません。
自分を守れるのは、最後は自分だけです。
派遣会社選びや担当者との付き合い方について悩んでいる方は、こちらの記事もよろしければご覧ください。
派遣会社選びよりも重要?担当者で働きやすさが変わる理由 | 派遣社員Yuukiのキャリアロード
もし今、仕事に行くことが辛いほど悩んでいるのであれば、無理をし続ける必要はありません。1度立ち止まって自分が本当に望む働き方について考えてみてください。
あなたの人生は、誰の為でもない、あなた自身の為にあるのですから。
この記事が、職場や将来への不安を抱えながら働いている方の気持ちを少しでも軽くするきっかけになれば嬉しく思います。
次回は、私自身の転職の話、「派遣会社勤務を退職した私の転職の記録」についてお話ししたいと思います。
